エクステンション留学@Seattleと海外ひとり旅の日記

社会人7年目にしてシアトルの University of Washington へ留学。現地生活やインターンの備忘録でしたが、帰国した現在は海外ひとり旅についてもあれこれ書きます。

Seattle起点の旅行(NYC編Day2)

8時起床。ホテルの朝食でベーグルやらドーナツやら炭水化物をひたすら摂取して、いざメトロポリタン美術館(Met)へ。今日は最低気温-6.6℃、最高気温-2.2℃の極寒日なので美術館に避難です。

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メトロの86st駅からてくてく歩いていたら、白いかたつむりと呼ばれるグッゲンハイム美術館が見えて、あれれ?と思って地図を確認すると反対方向に来ていたことが判明。とはいえ大した距離ではないので10時半にはMetにたどり着きます。開館から30分経っていたためか、チケットを購入するにもコートを預けるにもほとんど並ばずスムーズでした。

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入場料はUWの学生証を見せて「学生チケット1枚ください」と言うといくら払うか聞かれます。ほんとに自由価格なんだなーと感心。実際、私の前の男性は$1で入場してました。この課金制度の根底にはもちろんアメリカ様の資本主義がもたらす超格差があるんだと思うけど、芸術に関してはフランダースの犬みたいなことにならずにすむもんね。

館内は広すぎてわけがわからないので、無難にオーディオガイド($7)の案内に沿って1階から順に見ていくことにしました。

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※オーディオガイドはiPodでした。日本語対応してる作品は少ないからほとんど英語で聞くことに。


最初に目にするのはエジプトゾーン。高官のお墓やら神殿やらをはるばるニューヨークまで運んで、その世界観を再現しようとするアメリカ人の情熱(強欲?)は感嘆もの。解説では支援に対する感謝のしるしとしてエジプト政府から贈られたって言ってたけどほんとかなぁ。。。

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※閉館まぎわにテーブルセットが設営されてました。なんかイベントやるのかな?

ティファニー創業者の息子さんが作ったステンドグラスもステキだし、アメリカ装飾ゾーンの家具やら銀食器やらも美しかったです。常設展示品以外では、Medieval Hall Galleryに飾られていた大きなクリスマスツリーがゴージャスで、オーナメントも美術品みたいでした(実際そうなのかも)。

 

2階はさらに見どころ満載で中近代ヨーロッパを代表するティエポロフェルメールレンブラント(展示数多かった!)、モネ、マネ、ゴッホにピカソと言った巨匠の作品が惜しげもなく飾られています。日本ならこの一点でも来れば看板展示になるものばかり。平日で空いていたので、どの名画もゆっくり鑑賞できるのが本当にありがたい。Georges Seurat(ジョルジュ・スーラ)の点描画も目の前でじっくり見ることができました。このほか、個人的に気に入ったのはアラブ美術の展示ゾーンで、ミハーブ(Mihrab)と呼ばれる祭壇が息をのむほど美しかったです。

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ところで、Met館内は鉛筆以外の筆記具使用禁止ですが、名画の前でイーゼルを立ててガッツリ油絵の模写をしてる人がいるではありませんか!しかも超うまい!!持ち物からしてNew York Academy of Artの学生さんっぽいので学校とMetの間で交渉してあるのかな?他にも小学生やら中高生やらが車座になってアート解説を聞いてる場面なんかにも遭遇したので、ニューヨークの芸術教育水準の高さがうかがえます。いいないいなー。

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※このお兄さんめっちゃスタイル良い。ずっと音楽聴いて集中して描いてた。

ミュージアムショップではポストカード($1.5)を5枚厳選してレジに持って行くと、もう1枚無料で追加できると言われ(そんなことどこにも書いてなかったけど)、うきうきで最後の1枚を選びました。途中ミュージアムカフェで休憩を挟みつつ、17時半の閉館ぎりぎりまでMetを堪能しました。昨日の反省をいかして今日はスニーカーを履いていたにも関わらず、脚がくたくたです。

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※帰り際にみんなが入館証を貼ってできたもの。現代アートっぽい?写真ぼやぼやですが…


帰りはGrand Centralで降りてどこかでハッピーアワーでも、と思いましたがどのレストランも混雑していて、しかもおひとり様にやさしくない雰囲気(4人用テーブル席ばかり)だったので断念。ホテル近くのチャイニーズレストランでテイクアウトして、部屋でゆっくりビールを飲むことにしました。中華料理って野菜をちゃんと摂れるからアメリカ外食市場においては本当に貴重だと思う。しかも安くておいしいから言うことなし!

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※これだけ食べてたったの$10!NYCでは破格です。